「何も起きなかったからよかった」
そう思う出来事でも、心にはずっと残ります。
私はこれまでの人生で、
「危なかったかもしれない」体験を2度しています。
どちらも幸い何も起きませんでした。
でも、30代になった今でもはっきり覚えています。
何かあってからでは遅い。
だからこそ、女の子には伝えたいと思いました。
①小学生の頃、公園で声をかけられた
小学校高学年の頃。
友達とよく遊びに行くおばあちゃんの家がありました。
その家にはラブラドールレトリバーがいて、
名前はたしかモモ。
私たちはよくモモを連れて散歩に行っていました。
ある日、いつものように近くの公園へ。
川が流れている広い公園で、明るくて怖いと思ったことはありませんでした。
ただ、今思うと
人通りは多くない公園でした。
木に囲まれていて、
公園の中は外から見えにくい場所です。
その日、公園に入ると
一人のおじさんがいました。
特に気にしていませんでしたが、
突然声をかけられました。
「写真撮ってもいい?」
小学生の私たちは、
その言葉の意味を深く考えることもなく、
ただ戸惑っていました。
その時です。
普段ほとんど吠えないモモが、
そのおじさんに向かってずっと吠え続けたのです。
今まで見たことのないくらい。
おじさんはそのまま立ち去り、
私たちも反対方向に逃げました。
何もされてはいません。
でも、今でも忘れられない出来事です。
②大学院生の頃、夜の駐車場で追いかけられた
大学院生の頃、研究で帰りが遅くなることもありました。
車通学だったので、
大学の外の月極駐車場を契約していました。
ある日も深夜に研究室を出て、
駐車場へ向かって歩いていました。
大学の中には少し人がいて、
外に出てもコンビニが近くにあったので、
それほど怖さは感じていませんでした。
駐車場の入口は明るい場所でしたが、
私の車は奥の方。
暗い方へ歩いているとき、
後ろに人の気配を感じました。
コンビニの光が後ろから差していて、
影が見えたのだと思います。
振り返ると逆光で顔は見えず、
細身の男性が立っていました。
理系の大学院だったので、
「知っている人かな?」と思い、
「どうしたの?誰?」
と声をかけました。
すると――
何も言わず、突然こちらに走ってきたのです。
黒い人影が一気に近づいてくる。
怖くなって、
私は駐車場の奥へ逃げました。
車を開ける余裕もなく、
「助けて!」
「こないで!」
「キャー!」
「こっち来ないで!」
と、大声で叫びました。
幸い、駐車場の裏は民家。
それを恐れたのか、男性は逃げていきました。
その後、車に乗ったあとも
震えが止まりませんでした。
後日、大学に相談し、
それ以降は夜遅い日は学内の駐車場を使わせてもらうことになりました。
何もなくても、心には残る
幸い、どちらの出来事も
私は何事もなく終わりました。
それでも、
30代になった今でも
はっきり覚えています。
何かされたわけではないのに、
心には傷が残る。
それが怖さだと思います。
今でも私は、
夜に一人で歩くのが苦手です。
できるだけ
飲み会の帰りなどは信頼できる男友達に送ってもらいます。
都会はまだ明るく人通りも多いですが、
人が少ない場所は今でも怖いです。
女の子は一人にならないでほしい
何かあってからでは遅い。
だから私は、女の子には伝えたいです。
夜道を一人で歩かないこと。
人通りの少ない場所に行かないこと。
少しでも違和感を感じたら、その場を離れること。
自分の身を守ることは、
弱いことではなく、大切な力です。
これから大人になっていく女の子たちが、
安全に、そして楽しく人生を歩いていけますように。
私も息子の親として、
誰かを怖がらせるような大人にならない子に育ってほしいと願っています。



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